- トロント大学の研究によると、カナダの多くの連邦機関がAIの導入において米国企業に大きく依存していることが示唆された。
- 研究では政府のAIレジストリを分析し、現在使用されているか導入が計画されている400以上のAIシステムを記録した。
- 著者のディプト・ダス氏によれば、政府のAIに関するメッセージと、実際の現場でのAI導入方法には乖離があるという。
- 一部の機関は完全に自社開発のAIを使用しているが、他の多くの機関はMicrosoft、OpenAI、Googleに依存している。
- カナダ放送テレビ通信委員会(CRTC)では、4つのAIシステムのうち3つがMicrosoftによって開発されたものである。
- この研究は、データの安全性、技術の管理権、および外国企業が提供するインフラを維持するための公的予算の使用について疑問を呈している。
- 著者は、この結果がカナダの公的部門における技術的主権を構築するための投資不足を反映していると述べている。
- 国防省を含む一部の省庁は、レジストリに記載されているすべてのAIシステムを独自に開発している。
- 6月に発表された国家AI戦略は、連邦政府内でのAIの調達と導入を加速させることを目標としている。
- 政府は、AIが公務員の事務負担の軽減を支援する一方で、人間が最終的な意思決定権を保持し続けると強調している。
- 戦略ではデジタル変革局の設立計画も再確認されたが、同機関はまだ設立されていない。
- 研究時点でのレジストリには409のAIシステムがあったが、現在は412に増加している。
- AIシステムの約86%は、市民に直接サービスを提供するのではなく、政府機関の内部業務に供されている。
- なお、この研究は公開情報に基づいたデータであるため、政府内でのAI導入の実態を完全には反映していない可能性があると注記されている。
📌 研究によると、カナダは公的部門でのAI活用を拡大しているものの、Microsoft、OpenAI、Googleといった米国のテクノロジープロバイダーに大きく依存している。公表された400以上のAIシステムのうち、大半が政府の内部業務向けである。著者は、AIが国家機構の運営にますます関与する中で、依存度を下げるために国内の技術能力への投資を増やすとともに、透明性と管理能力を高める必要があると指摘している。

