- 中国移動(チャイナモバイル)、中国電信(チャイナテレコム)、中国聯通(チャイナユニコム)の国有通信3社は、AIと計算能力への需要急増を背景に、AIトークンを新たな成長の原動力と位置づけている。
- AIモデルが処理するデータの基本単位である「AIトークン」は、計算能力やデータと並んで重要なビジネス指標となっている。
- チャイナテレコムは2026年上半期にAIコンピューティング収益が95%増加し、「スマートビジネス」部門の収益は7.1%増の311億元(約43.4億ドル)に達した。
- 同社は全国のモバイルユーザー向けにAIトークンパックを導入し、プラットフォーム「Xingchen TokenHub」を142の大規模言語モデルと420以上の専門AIアプリケーションにアップグレードした。
- チャイナテレコム・クラウドの収益は7.8%増の618億元(約86.2億ドル)となった。
- チャイナユニコムは計算能力サービスから419億元の収益を上げ(13%増)、「トークンスーパー」や200以上の大規模言語モデルと500テラバイト以上の高品質データを接続する「UniAI」プラットフォームを発表した。
- チャイナユニコムの計算インフラへの設備投資は前年同期比で80%以上増加し、総投資額の3分の1以上を占めている。
- チャイナモバイルはコンピューティングサービス収益が529億元(14%増)、AIサービス収益が493億元を記録した。特にAIモデルの学習・運用向け高性能計算の収益は130%以上増加した。
- チャイナモバイルは、AIモデル、計算インフラ、データセンターを組み合わせて企業にサービスを提供する「トークンファクトリー」戦略を推進している。
- 中国国家データ局によると、1日あたりの平均AIトークン呼び出し数は2026年3月に140兆回を超え、わずか2年前の約1000億回から急増しており、AI利用規模の急速な拡大を反映している。
📌 中国の通信事業者は、従来の通信インフラの提供から「トークンエコノミー」モデルを通じたAIの商業化へと移行しています。帯域幅やクラウドコンピューティングを売るだけでなく、AI処理能力、モデルプラットフォーム、そしてAIトークンを企業やユーザーに販売し始めています。1日あたりのAIトークン呼び出し数が2年間で約1000億回から140兆回以上に増加したことは、AIが重要なデジタルインフラになりつつあり、中国の通信業界に新たな収益源をもたらしていることを示しています。
