家具の蝶番や引き出し用スライドで知られる台湾企業のKing Slide Works(川湖科技)が、AIブーム最大の恩恵を受ける企業の1つとなっている。
同社はAIサーバーラック用のスライドレールを製造しており、重量のあるサーバーを支え、データセンターでのメンテナンスをサポートする部品である。
King Slideは現在、AIサーバー向けハイエンドスライドレール市場の約80%を占有している。
同社の株価は2026年初めから約280%急騰し、創業者である林聰吉を台湾の最幸(最高)の富豪に押し上げた。
フォーブス誌の試算によると、林の資産は約202億ドルに達し、鴻海精密工業(Foxconn)の郭台銘(テリー・ゴウ)を超えた。
King Slideの直近四半期の売上総利益率は87%に達し、数年前の約50%から上昇した。
この利益率は、TSMCの約68%やNvidiaの約75%をも上回り、主に知的財産権のライセンス事業を行うArmの約97%に次ぐ水準である。
経営陣は、20年以上にわたる技術投資が、同社に技術的優位性をもたらし、高い利益率を維持する要因となったと述べている。
AI業界が高密度サーバー、液冷、カスタムAIチップへと移行するにつれて、専用スライドレールの需要が急増している。
King Slideは、北米のAIインフラ顧客にサービスを提供するため、米国ヒューストンでの生産能力を拡大している。
しかし、アナリストらは、Nvidiaがサプライヤーの多様化を進めるにつれ、2027年までにNvidia関連の受注シェアが約75%に低下する可能性があると予測している。
それでもなお、アナリストはKing Slideを台湾のAIインフラ投資の最も直接的な受益企業の一つと見なしている。
📌 King Slideの成功は、AIレースが半導体メーカーだけでなく、特化した技術を持つ機械企業にもチャンスをもたらしていることを示している。ハイエンドスライドレールの約80%の市場シェア、87%に達する売上総利益率、2026年に約280%上昇した株価により、同社は創業者である林聰吉を台湾の最富豪の地位へと押し上げた。競争の激化が予想されるものの、AIデータセンター建設の需要は引き続き重要な成長の原動力である。
