- ハーバード・ビジネス・スクールとINSEADの研究によると、AIネイティブなスタートアップは、従来のスタートアップと比較してエントリーレベルの採用が少ないことが示された。
- この研究は、2020年から2024年までのYコンビネータ選出企業と、同時期にベンチャーキャピタルから資金調達した多くの米国スタートアップを分析したものである。
- AIネイティブなスタートアップとは、内部の生産性向上のためにAIを使用し、かつ顧客に提供する製品にAIを直接統合している企業と定義される。
- AIネイティブなスタートアップの従業員規模は、非AIネイティブ企業よりも約25%小さい。
- 労働力に占めるエンジニアの割合は約13%高く、技術的能力に対する大きな需要を反映している。
- 新人従業員と管理職の割合は、ともに他のスタートアップより約15%低い。
- 逆に、シニア層の割合は約20%高く、企業が経験豊富な専門家の採用を優先していることを示している。
- これらのスタートアップの従業員は名門校の卒業生であることが多く、シリコンバレーに集中しており、主に男性である。
- この結果は、AIがすべての労働者にキャリアの機会を広げるという見解に疑問を投げかけている。
- 研究者は、AIへのアクセスと利用の不平等が、労働者間および起業家間の能力格差を拡大させる可能性があると警告している。
📌 研究によると、AIネイティブであることは企業の運営方法を変えるだけでなく、採用戦略をも再編している。AIネイティブなスタートアップは、新しい人材に門戸を広げる代わりに、より少人数でエンジニアや専門家中心のチームを優先しており、規模は25%縮小し、シニア層の比率は20%増加、新人は15%減少している。この傾向は、AIが普及するにつれて、スキルやキャリア機会の格差、そして労働市場における不平等を増大させる可能性がある。
